研究室について

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研究室について

ペプチド化学を中心として、有機化学および生化学・細胞工学にまたがるケミカルバイオロジー研究を展開しています。

教員室(1231号室)、学生室(1230号室)の2つの居室と、合成実験室・細胞実験室(1222号室)、生化学実験室・測定室(1227号室)の2つの実験室があります。

合成実験室・細胞実験室(1222号室)

有機合成実験のための環境と設備を整えています。
・アミノ酸誘導体・ペプチド・医薬品誘導体・蛍光色素など、さまざまな有機化合物の合成・精製実験を行います。
・また、金ナノ粒子やシリカナノ粒子などの金属・無機化合物の合成も行います。
細胞培養・観察のための環境と設備を整えています。
・主にがん細胞の培養・蛍光顕微鏡観察を行います。また、蛍光タンパク質を安定発現する細胞株の樹立も行います。
・マイクロプレートリーダーを用いて、阻害剤(ペプチド・抗がん剤)の阻害活性評価を行います。
・細胞の三次元培養実験も行います。

生化学実験室・測定室(1227号室)

生化学実験のための環境と設備を整えています。
・ペプチド提示ファージライブラリや組換えタンパク質発現のためのプラスミドベクターなどを、遺伝子工学実験により調製します。
・形質転換した大腸菌を培養して、ペプチド提示ファージライブラリの増幅や組換えタンパク質の発現・精製を行います。また、タンパク質やファージ上のペプチドの化学修飾実験も行います。
・標的タンパク質に対して修飾ペプチド提示ファージライブラリのスクリーニング実験を行います。
測定実験のための環境と設備を整えています。
・分光光度計を用いて、合成した化合物の分光学的特性を評価します(蛍光色素標識ペプチド・タンパク質、金ナノ粒子・蛍光シリカナノ粒子など)。
・動的光散乱測定装置を用いて、ナノ粒子の物理化学的性質(粒径・ゼータ電位など)を解析します。また、超分子ペプチドの集合体解析なども行います。
・マイクロプレートリーダーを用いて、標的タンパク質に対するペプチドの結合親和性や阻害活性を評価します(ELISAアッセイ・蛍光偏光測定・時間分解蛍光測定・酵素活性測定など)。

研究室の強み

  • 有機合成実験・生化学実験・細胞工学実験などのさまざまなスキルを習得し、駆使した研究を行います。
  • 超分子化学・タンパク質工学も取り入れた機能性ナノ・バイオマテリアル研究も行っています。
  • 自分で設計した分子を合成するところから、合成した分子がどのような機能を発揮するかを調べるところまで一貫して経験することができます。

ゼミ・勉強会

報告会(毎週 水曜 16:30〜)

研究室のメンバー全員が参加します。
担当者は、3ヶ月間の研究の進捗を整理してプレゼンテーションし、全員でディスカッションします。
中期的目標の見直しや、学会発表などに向けた戦略を立てたりします。
(3ヶ月に1回、担当が回ってきます)

論文紹介(毎週 水曜 16:30〜)

研究室のメンバー全員が参加します。
担当者は、研究テーマに関連した最近の論文を熟読し、著者に代わってプレゼンテーションを行います。
世界中の最先端の研究にアンテナをはることで研究の視野を広げることが目的です。
また、プレゼンテーションスキルの訓練も兼ねています。
(3ヶ月に1回、担当が回ってきます)

週報

1週間の実験結果をまとめて教員とディスカッションし、直面している問題の解決策や次の1週間の作戦を相談します。
また、プロジェクトメンバーと情報を共有し、円滑に研究ができるようにすることも目的としています。